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2008年12月

No.0273 無題

全く持って私見だが、「BOYS MEET GIRLS」は
「Europe Fields Forever」のような作品になる気がする。
あのパターンはいい。琴線を動かすんだよね、音楽が。
そういやタイトルも同じく英文3文節だ。
カウントダウン自体の興奮と相まって、
なんか、存外に感動する作品になるような気がするよ。

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No.0272 無題

「昭和島ウォーカー」を見に行った。
見づらい席にもかかわらず圧倒的な面白さだった。
予想していた以上に「インテル入ってない」
そのままだったのは驚いたけど、
逆に、単純にお金をかけることで
ものすごくわかりやすく面白くなる、
ていう伸びしろがあったのが「インテル」であって、
そこにはしたたかな計算があったんだろうな、と感じた。
お金さえあれば、本多さんがなかのひとな、
へんてこなロボが出てくる必要ないんだ。

配役は「インテル」の時のものを
切り離したりくっつけたりした感じ。

以下、雰囲気くくりで列記。
記憶違いの可能性大あり。

           インテル→昭和島
先代社長     本多→井ノ原
二代目      西村→井ノ原
マネージャー   永野→粟根
工場長      石田?→中山
加工班      石田・角田・諏訪→
           中山・石田・諏訪・中川
運搬係      黒木→中川
元ヤン女工   山脇→京野
理系新人     土佐→永野
元ユニバ社員  奥田?→本多
その他組立係  酒井?→土佐
ロボ男      坪倉→福田
ロボ女      松田→松本
ホワイト      なし→酒井

今回、ヨーロッパメンバーの配役については、
いつものようなあてがき感は乏しかった。
永野さんが理系やったり、中川さんがボケ役やったり。
まあこれは豪華俳優陣のポジショニングを
優先しなきゃならないから仕方ないか。
個々の活躍、というよりは
全員でヨーロッパの空気を作るために
存在しているようで、それはそれでとても良かった。

個人的に一番うれしかったのは、
「インテル」の時もやってた、
ビデオカメラで撮っている映像がそのまま
キャスト紹介になるっていう、
あの演出をやってくれたこと。
当時はわりとどのお芝居も
キャスト紹介時の演出が凝ってて、印象的だった。
中でも特に感心したのがこれだったのです。
今見ても十分斬新なアイデアだね。

さてさて、あまりにも「インテル」だったので
ずいぶん昔に書いた感想文を引っ張り出してきてみたよ。
4年前の空気を行間から感じ取っていただければ幸い。
しかしこのときべた褒めしてる角田さんが、
「昭和島」に出てないのは皮肉だね。

では以下、無編集でお届けします。

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2004年 09月 05日
インテル入ってない

「ロボット」という言葉、概念を世に広めたことで
有名なアイザック・アシモフが、
自身の小説の中で制定した「ロボット3原則」というルール。
これを軸にしたお芝居だった。

高い技術力で「2足歩行ロボット」を開発、
時代の寵児となったロボットメーカー「アサヒロボット」。
しかし、数年後に制定された「ロボット3原則」によって、
彼らの技術は生かせなくなってしまい、ただの部品工場に成り下がってしまう。
なぜか?
同社のロボットは「自己学習プログラム」によって、
失敗を繰り返しながら成長していくロボットだったため、
「ロボット3原則」の第1条<ロボットは人間に危害を加えてはならない>と、
本質的に矛盾してしまうのだ。
何とか第1条に矛盾しないロボットを開発しようと
根を詰めて働いた社長も、心労のために自殺。
さらに会社はジリ貧の状況へ・・・。

単なる下請け部品工場の従業員となった彼らのモチベーションは非常に低い。
製造ラインも整備されておらず、ロスも続出だ。
だが、新入社員として「アサヒロボット」に加わった
社長の娘によって、その状況は徐々に変わっていく。
彼女はとんでもなく不器用で、どんどん工場内の設備を故障させる。
だがそれらの設備は全部「無駄に動いていたもの」ばかり。
それらがなくなることによって彼らは「機械の呪縛」から解かれ、
労働の喜びを取り戻す。当然モチベーションもアップ。
また、彼女が「5S」を徹底したことにより整理整頓された工場内には、
ラインのつながりも生まれ出す。
運搬作業が不必要になり、作業効率は更に上がる。
「俺たちすげーじゃん」みたいなノリになり、
「じゃあまたロボット開発しちゃおーよ」な流れに。
いい感じなグルーヴが生まれつつある中、
経営者がとんでもない秘密を従業員達に打ち明ける・・・。

「ロボット3原則」「5S」「ライン」など、
非常に魅力のある、ゴツゴツしたモチーフが
登場してきて、俺なんてそれだけでドキドキ。
充実した、面白い芝居だった。

アイザック・アシモフと言う人はSF小説の
第一人者であると同時に、
推理小説作家としても非常に有名な人物。
その推理小説の中にはこの「ロボット3原則」を
巧妙にトリックに織り込んだ作品(『はだかの太陽』等)もあり、
ここら辺と今回の「インテル入ってない」、
つながっていそうなそうでもないような。
SFものと推理小説の面白さって、
両方ともヨーロッパ企画の本の面白さに
通じる感じがあるんだけどな。

モチーフやタイトルが魅力的過ぎて、
それに振り回された感は正直ある。
(タイトルが勝っている、ていう感じ。前回の「ムーミン」も、かな。)
だがそれを差し引いても、この濃厚さはすごい。
はっきり言ってこれ、2,000円で楽しんでいいレベルじゃないです。

なんだけど。なんだけども。

俺はやっぱり少し不満なのです。
前回の「ムーミン」も少し違和感があったのだけど、
確実にヨーロッパ企画、変質してきています。
「面白い」、けど、「笑わせる」が足りない気がする。
なんだか少し「真面目」な印象だ。
(カーテンコールもすごいキチンとしていた!)
「ヨーロッパの笑い」に関してはそれこそ膨大に語りたいことがあり、
書ききるのは無理!思いが筆に追いつかない!ってほどなんだけど、
今回の作品に関してはひとつ、「グルーヴ感の欠如」ていうのが挙げられると思う。
ボケをボケで返すことによってどんどん昇華、もしくは止揚されてゆく感じが
「ヨーロッパの笑い」の真骨頂!なのだが、今回はそれが途切れ途切れ。
ひとつひとつのセリフはいいんだけど、つながらない。
出そうで出ないくしゃみ、みたいなもどかしさがあった。
お芝居のほうはラインがつながっていく話だったので、余計にそれを感じた。
客演の方や新人が多かったので、ある意味それは仕方ないと思う。
だけど脚本・演出の方にも
「笑わせる」と言う意図が薄くなってきているようにも感じる。
そこまでここは笑いを取りに行かなくてもいいだろう、みたいな。
まったくの素人の意見だし、細かくどこがどう、
っていうのはよくわからないんだけど。

今、ヨーロッパ企画は過渡期にあるような気がする。
どんどん注目を集め、できることもやりたいことも増えてきている反面、
メンバーが「学生」から「社会人」になったり、
そのせいで古くからのメンバーがいなくなったり。

メンバーの入れ替わり自体は悪いことではないだろう。
もともとかなりゆるいつながりで形成されている集団だし、
どんなに新しい人が入ってきても
ある種の「マインド」みたいなものは共有されているし。

問題はきっとそれらによって「ドタバタしている」こと、なのかな。
お芝居以外にも映画、イベントと大活躍している今の彼らは相当忙しそうだ。
今回だってこれだけ込み入ったお話を他の活動を掛け持ちしながら
たった3ヶ月で作ってるんだし。
そういう意味ではストーリーを追うのに必死で、
お笑い要素が薄くなるのは仕方ないとも思う。

だけどやっぱり俺は、それでは満足できないのね。
笑いと笑いがつながって、伏線と伏線がつながって。
「あ、俺が笑えるって脳内でなんとはなしに思ってたことを、
形にするとこうなるんだ、ていうか形にできる人たちがいるんだ!!」っていう驚きを
まだまだどんどん見せてほしいのです。
俺はどんどん笑いに贅沢になるから、
ヨーロッパ企画はどんどん頑張って笑いを生み出してください。
いつまでも永遠に期待しております。

追記。
今回の新人さんの中で、とてもキャラがたっていたのは角田さん。
あ、これからもずっとこういうポジションで行くんだろうな、って言うのが明確に見えた。
とても「ヨーロッパな人」だ。
劇中、石田さんと諏訪さんというかなり「ヨーロッパな人」に挟まれていたのも、
その辺を買われて(?)かな、と思った。

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